夜半に佇む 1



     
 想いはいつしか抱えられないほど重くなる。

 重なる時と願いが全てを闇にする。

 涙が出ないほど、苦痛は全てを蝕んでいく。

 ならばいっそ、思わなければいいのに。








 ―――狂ってしまえば、よかったのだ。